高齢者を守るGPS
認知症・痴呆症などの徘徊する高齢者の迷子対策としてGPS携帯を持たせて位置確認をするには、子供用のGPS携帯や、簡単らくらくホンのような携帯電話で、GPS検索サービスを使うという手段があります。
携帯電話であればいざという時に電話連絡が可能ですが問題は残ります。
普段携帯電話を使い慣れない高齢者が、外出時に具合が悪くなったとき、自分で携帯電話をいじるのが困難な場合が想定さるからです。
このような場合の対策としては子供用のGPS携帯の利用で、防犯用ブザーのひもを引くだけで現在地がメールで送られてくるサービスが役立ちますが、これも高齢者側からの通知に対して早急に対処できないケースが生じます。
高齢者側から緊急連絡が入っても、早急に対応できない生活環境におかれている家庭が多いという現状では、GPS探知機会社の緊急対応システムの利用が徘徊対策としては理想です。
高齢者のためのGPS
携帯電話やPHSのGPS対策だけでは不可能なサービスとして、小型GPS探知機器があります。
小型GPS探知機を迷子札がわりに装着し、高齢者の位置情報を知らせるだけでなく、専用ボタンを押して緊急信号を発したり、体温・血圧・心拍数の異常を自動で施設のコールセンターに通知するなどの多彩な対策が研究されています。
一人暮らしや、徘徊(はいかい)癖のある高齢者の問題に、日本の企業数社が解決策を見出し、現在では腕時計のように装着するタイプのGPSユニットや、体内に埋め込んで筋肉の動きで充電するタイプのもの、体温から常に電源が供給されることでバッテリー交換を必要としないユニットなどが開発されていて、実用化に向けた調整が進められています。
一人暮らしや、徘徊しては道に迷ってしまう高齢者を捜し出すGPS装置は、携帯やPHSなどに比べて小型であるゆえに持たせやすく、衣服に隠しポケットをつけて装着しても違和感が無いくらいに小型化、軽量化されています。
このような現状で実際に役立つのは、小型GPS端末を利用した位置検索、移動状況の把握、いざという時の現場急行サービスの利用です。